どうもなじめない、ノープロブレム文化

とあるレストランで頼んだインド定番のビール、キングフィッシャー。
なんと商品のラベルが逆さまに貼ってあった。
インド人に聞くとキングフィッシャーは大企業なので何度も製造工程で品質のチェックをしている、とのこと。
ということは作っている時に、逆さまに貼ってあることにどっかのタイミングで気付いたんだけど、おそらく「まぁ大丈夫っしょ、中身に問題があるわけではないんだし」的なね、判断が下されたんだろうね。
 
日本だとこういうことって結構問題になるような気がするけど(そういう細かいミスもおおらかに許さない日本社会も一方ではどうかと思うけど)、インド人に聞いてみるとやはり、「まぁ中身が問題ないならOK。インド人はそんな細かく指摘したり、文句言ったりしないからね」とのこと。
 
さすがノープロブレム文化、寛大なのね、と思った矢先だった。
ウェイターが頼んだ料理を違う人間に出したのだ。
ちょっと見た目で何の料理かわかんないものだったから、「これなんだ?頼んだ○○か?」と聞いたら「そうです、サー」と答えたウェイターが悪いんだけど、この件で「インド人は細かく指摘したり文句言ったりしないよ」とどこか誇らしげに話していたはずのインド人が烈火のごとく怒り始めた。
「ウェイターたるもの、運んできた料理ぐらいわかっておけ!君はこのレストランのブランドを背負っていることをわかっているのか!!」
まわりが気まずくなるぐらいの勢いで、仕事に対するプライドや、あるべき対応をウェイターにこんこんと説くインド人。
その通り。
その通りなんだけど… ね。
なんかね…
さっきまで「インド人は寛容だ」的な事を自慢にも近い感じでドヤ顔で話していたのに。
なんか釈然としないなぁ。
 
で、しばらくして、レストランのマネージャーが「先ほどはすみませんでした、これ、デザートです、サービスします。」と丁重にお詫びの品を持ってやってきた。
そしてなんと、出されたデザートは例のグラブジャムンだった!!
甘い!甘いよー!!
何がいい? ぐらい前もって聞けないのかね?
普通にアイスクリームが食べたいんだけど!!
 
 
勘弁してくれよ、もう。