インド人のビッグマウス

インド人の家庭を訪問するとまるまると太ったマダムが「うちはね、レススパイス、レスオイル、レスソルト、レスシュガーが食事の基本なのよ、おほほ」と、いかに自分達がヘルシーな食生活を送っているか、について語ってくれる。

まるまると太ったマダムが、だ。

おまけに旦那さんや子供もまるまると太っていたりする。

しゃべっていることの意味が分かって言っているのだろうか。

 

インド料理は日本人からすると、何でも“過多”ぎみだ。

スパイス、オイル、ソルト、シュガー。

 

グラブジャムンという砂糖漬けのお菓子をご存じだろうか?

ローカルのものほど殺人的に甘い。(ホテルなんかで食べるものは外国人向けに甘さを控えているので、是非機会があれば“家庭の味”を試してみてほしい)

殺人的に、だ。

でもインド人は最高のご馳走、とパクパクお召し上がりになる。

すげえな。

食べ物が不足していた昔の時代は、ハイカロリーな砂糖漬けのお菓子が最高のご馳走であり、心のこもったおもてなしの一品だった、といった背景はわかるが、今なお、そうなのだ。

そりゃ糖尿病大国にもなるわ。

 

インドではシュガーに限らず、意識としてはレス○○を心掛けようとしているのだが、現実は…といった事態になっているのではないか。

 

理想はわかっていても、なかなか実行したり、達成ができなかったりするのが人間だ。

日本人なら、できもしないこと、できてもいないこと、は口にしない価値観が一般的だと思うが、インド人は違う。

できもしないことをノープロブレム、まかせろ、とのたまうし、できてもいないことを、できる、できてる、とのたまう。

後で困るのは自分なのに大風呂敷を広げる。

で、後で困る。

いや、困らない。

自己肯定やエクスキューズ、論点のすり替え、自分が責任をかぶらない形の代替案提示などとにかく逃げの一手がうまい。

巧みに事態を肯定、あるいは回避しようとする。

 

これがさっきの糖分の話のように、自分が太る、といったセルフで完結することならそれで構わないが、こと仕事になると結局、頼んだこっちが困ることになる。

単純に、正直に、ありのままを、話して欲しいのだが。

 

しかし、どうにもそういう国民性、キャラクターなので、こっちが背景や結果のイメージを察して管理する力をつけるしかない。

または、最初から能力ある人と仕事をするか、だ。

しんどいね、まったく。

 

 

勘弁してくれよ、もう。