レーとパンゴン湖は、マイベストインディアだ

週末、念願のレーとその先パンゴン湖へ行ってきた。

インドはこれまで大都市はもちろん、田舎の方まで色々行ったことがあるが、どこの観光名所を見ても同じような印象があった。

大きい敷地や遺跡を延々歩き、ほーすごいなぁ、と見入って、終わり。
もう一度行くか?と言われれば「確かにすごいんですけどね…結構です」と答えたくなるようなところばかりなのだ。
一度見れば十分、というか。(前も書いたがインドの歴史や神話にどっぷりハマり、きちんと勉強してから観光すれば違うのかもしれないが、あいにくそこまでの興味がない…)

しかし、インドにおいてインドにあらず、というかチベットやネパールの影響も強く、そもそも3,650m以上の地点に存在する街(富士山が3,776mなので、いかに標高が高いかがわかる)、レーと、そこから片道5時間かけて行く巨大な高山湖パンゴン湖(標高4,250mにある湖!)だけは、かねてから行ってみたい!と思わせる何かがあったのだ。

レーへはムンバイからだと、デリーで乗り継いでいく。
フライトは絶対窓側が良い。
飛行機から見る山々やレー近辺の景色は格別だ。

フライトはムンバイからなのでインド人がメインと少しの欧米人。
インド人は薄着の人も多く、大丈夫か?と思っていたら、案の定レーに到着してみんなブルブル肩を揺らして震えていた。
暑いムンバイっこからしたら想像を超える恐ろしい寒さなんだろう。
それでも震えながら降りるや否や飛行機をバックにドヤ顔で写真をとっていた。
さすが。
そう言えば、空港内は撮影禁止と聞いていて、実際銃を持った兵士もいたが、誰も何も言わず、記念撮影会となっていた。

レー空港では到着カードを書かされた。
どうも外国人のみらしく、ムンバイに住んでるよ!と訴えても、書いてくれ、と言われたので外国人は書く必要がありそうだ。
といっても簡単な内容だし、出せば特に何かを聞かれたりチェックされたりすることもなくスルーだったので問題ないだろう。

レーに来てまず困ったのが、調べ物をしようとしても街全体のインターネットがしばらく死んでいたことだ。
直近あった洪水の影響らしく、一軒自家発電?(仕組みは聞いたが理解できなかった)でネット回線を引っ張っているお店があると言うので覗いたが、激混みだったのでネットはあきらめた。

次にテザリングしようと試みるもインド携帯も日本携帯も全く電波が入らない!
にわかには信じ難かったが、どうもインドのSIMでもムンバイのものはダメで、現地携帯会社のものしか入らないようだ。(私のSIMがチャージ式だからかもしれない)

ならばと現地SIMをドライバーに頼んで入手するも、データローミングができない。
当然国際電話も非対応。

つまり現地SIMを入手してようやく、インド内への電話とSMSのみ送れる、インターネットなんか無理よ、ということだ。(まぁ、インターネットはそのうち復旧するのだろうが、ここはインドだからね。)

次に街を見ていて意外に思ったのは観光代理店の数が半端なく多いことだ。
日本のコンビニかそれ以上の頻度で看板がある。
在庫なしの商売で始めやすいんだろうし、観光客相手の需要があって、金持ってる層相手の商売だから割がいいんだろうね。
でも、明らかに競争過多に見えるけど…

逆にあんまりなくて、あっても我々が期待する品揃えとは程遠いものがスーパーのようなお店だ。

それなりのホテルを手配してもらったが、部屋にあるのは小袋入りのシャンプーのみ。
想定していたのでコンディショナーなどを多少持参していたし、石鹸やティッシュなどは街で探して入手したが、用意しておくといいかもしれない。
気合と体力がある人はホテルで「用意しろ」と交渉してもいいかもしれない。

そしてなにより、レーはやっぱり9月でも日本人からしたらクソ寒いのであったかい上着を忘れずにしたい。

他留意点は田舎街なので粉塵がすごいこと。(レーに限ったことでもないが)
水を持ち歩いてよくうがいをしていたが、埃っぽいのがNGならマスクを用意した方がいいかもしれない。
ただ現地の人がマスクしているのを2,3人見かけたが、ほぼしてる人はいないので、浮くのは覚悟で。

最後に、レーの観光情報は他のサイトやブログにたくさん書いてあるので割愛するが、どの観光名所も真のパワースポットってこのことか?というぐらいの感じられる力、雰囲気があり(仏教ベースなので感覚が近いのもあるだろうが)、場所もわざわざ?!高いところにあるケースが多く、同時に絶景も楽しめた。
民家含めて建物もタルチョ(仏教のお経を記したハタ)がなびいて見ていて飽きない。
人も顔つき含めてインドテイストが少なく親しみやすかった。
パンゴン湖に行く際の道中もすごくて、雪山を抜け、川を越え、砂漠を抜け、岩山を抜け、と見応え、揺られ応え(ラフロードばかりで車の振動がすごい…)十分!
壮大な景色の連続に息を飲んだ。

レーはとても空が近い街。
実際に雲を近くに感じることができる。
そして、見渡す限り広がる澄んだパンゴン湖。
あれだけ奥行きのある、眼下いっぱいに広がる光景は、なかなかお目にかかれるものではない。


インドでたくさんの場所や遺跡、観光名所にも行ったが、レーとパンゴン湖がマイベストインディアだ。