インドからの逃避

仕事でインドに来ている人は、多くの場合、数カ月に一度は「あぁインドから逃避したい」と思うそうだ。

 

やっぱり日本が落ち着く!

家族に会いたい!

恋人や友達との時間を過ごしたい!

刺身や寿司をたらふく食べたい!

焼酎や日本酒を浴びるほど飲みたい!

インドには娯楽がない!とにかく娯楽を欲している!

夜遊びがしたい!

 

色々人それぞれあるだろうが、まずインド、ここからの、この環境からの逃避、が前提にある気がする。

 

かくいう自分も実は赴任するまでは、「来るからには覚悟を決めて来るし、そんなたかだか数カ月で帰りたい、とかヤワな事は言うもんか!」と思っていたクチだ。

 

だが、実際来てみて数カ月経つと、インドから逃避したい気持ちが本当によく、よく、わかった。

なるほど、これか、と。

 

心の洗濯として、インドに来ているうちに時間を作って、色々な場所へリフレッシュ旅行をしたいと思っている。

 

 

…ということで、早速某リゾートに来ているのだが、インドでのゴタゴタを忘れて、ゆったりとした時間を楽しめている。

 

面白いのは、インド生活を経て、自分自身色々なことが気にならなくなっていることだ。

 

例えば宿泊ホテルのtrip advisorの日本人の口コミでは、部屋にアリがいる、だの、ビラからレストランが遠い、だの、スタッフやウェイターの態度が悪い、だの、水の出が悪い、だの色々書いてあるのだが、確かに来てみるとそういうところもあるにはあるのだが、全く気にならない。

 

そりゃ、日本のクオリティやサービスと比べると、不備や至らなさが目に付くのは当たり前。

 

でもそんなことどうでもいいぐらいの自然や、大らかな空気や、まったりした時間がそこにはあって、どっぷりとリラックスできる。

 

インドでやっていれば、ここでの色んなことは、ほとんど不満に思わないし、だいたいのことがオッケーオッケーで流してしまえるレベルだ。

 

 

勘弁して欲しいことなんか、何もないよ、ほんと。