お金を払う側は、ただ食べていれば、よろしい
インドにいると、分業、がきっちりとしている事がわかる。
例えばレストランだとインドではウェイターがきちんと料理を取り分けてくれる。
してくれなくても、リクエストすればちゃんと嫌な顔をせずやってくれる。
お金を払う側は食べることのみ、行う。
給仕するのは給仕する役割の人が、行う。
そういうところはハッキリ分かれている。
今ステイしているリゾートのレストランでは結構な値段を取り、さらにはサービス料までとるくせに、サービスのレベルはとても低い。
ワインを勧めるので味を聞くと、私は知りません、と平然と答える。
大皿を持ってきて、取り分けてくれることを期待したのにテーブルに置くだけ。
とりあえずウェイターに、それぞれにサーブしてくれますか?と言ったら、一瞬「?」の顔をした後にやってくれた。
インドでのスタイルに慣れていたため、「いやハテナじゃなくてサーブしようよ、あなたの役割でしょ?」と思ってしまったが、国違えば、だからなぁ、と、まぁすぐ独りごちた。
ハテナ顔の様子から察するに、普段からそうやってサーブしていないことが見て取れる。
客もみんな、とりわけて?と要求しないのだろうか。
もともとこの国は欧米文化ではないが、リゾート化したために今ではチップまでとる文化になっている、とのことらしいが、こんな適当なサービスで何がチップなんだろうか?
振り返って、インドのそういう仕事の役割がきちっとしているところは見直すべきポイントだなぁ、と思ったエピソードだった。
(ただしその担当者が各々の役割をきちんとこなせるか、は別問題だが…)
そして食事も進む。
そのウェイターと話をしているとなんと、インドはグジャラート出身で、こちらに働きに来ていることがわかった。
ってか、インド人かよ、おい!!
ならハテナ顔してんじゃねえよ!!