壁に何の躊躇もなく平気で穴をあける、その発想は勉強になる

日本で家を借りている時、基本的には、家を壊さないように、汚さないように、傷付けないように、誰もが暮らしてきたはずだ。


先日家にマンションの組合から派遣されてきたペストコントロールがやってきた。
手にはハンドドリル。
どうやるのか見ていたら、壁にドドドドド!!!!!といきなりハンドドリルで穴を開けやがった!!!!!
日本人からしたら「マジか!!」である。
「お前、許可とってやってるんだよな?」つい、口調も強くなる。
「もちろんサー、問題ないサー。」いつものインド節だ。
結局家中に10箇所程度の穴を開け、あたりを粉だらけにして、その穴に薬品を入れ、簡易セメントのようなものでふさいで終了となった。

 

そういえば家を借りた当初、キッチンに浄水器を取り付けた際、明らかに取り付けられないような大きいものを選んでしまったのだが(交渉して大家に付けさせた)、取り付けは可能なのか確認したが業者は「ノープロブレム」の一点張りだった。
果たして家に来たとき、何をどうするのかじっと見ていたら、水道横の食器棚をノコギリでギリギリギリ!!!ハンドドリルでドドドドド!!!と壊してスペースを作り始めたのだ。
その時大家もいたのだが、大家も特に気にするでもなく、むしろどこか誇らしげに見つめている。
もう最初絶句、だった。
何のためらいもなく、取り付けてある食器棚を壊す業者。
ふふん、と見守る大家…

 

浄水器を取り付けなければならない。
それには最低限ここでないといけない。
しかしそこには食器棚がある。
なら壊してハマるスペースを作ろう。
…そんな発想なのだ。

日本人ではできない発想だろう。
インド人は何でも素直に物事を考える。
そういうところは勉強になった。

 

あれをしてはいけない、これはダメ、と無意識に考えすぎて、色々な可能性を狭めてしまってはいないか?
最近そう考えるクセがついた。

 

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写真がくだんの食器棚をぶち壊して取り付けた浄水器。
インド人も信頼を置くブランドKENT。
当然、普通に飲めるクオリティの水が出てくる。

インドでは2種類の水が売られている。
天然のミネラルウォーター(値段が高い)と、洗浄して詰めた水、だ。
特に後者はつい我々の先入観では「キレイなもの」と思ってしまうが、結構水の細菌などの数値を図ると汚れているケースもあるそうだ。


国柄、信頼できる水源は確保しておきたいものだ。