インドの大手サロン、enrichで髪を切る

インドに来てすぐ、インドの写真で良く見る路上床屋を試してみてやろう!と思っていた時期もあるのだが、「病気が移るリスクが大きい」と聞き、断念。

旅行ならともかく、仕事できているからね。

まぁ路上床屋はともかくとして、インドで働いている日本人に話を聞くと、髪をどこで切るか(手入れするか)、は、若い人や女性を中心に悩みのタネのようで、日本に帰った時や、タイなどへ買い出し旅行に行った時に、という人も多い。

自分は髪型を気分で変えるので、“絶対にこの髪型で!”といったこだわりがないので楽だが、男性(の特に会社員)は髪型をずっと変えない人も多いので、こだわりが強い人は困るらしい。

 

ここインドにもオシャレなヘアサロンやチェーン店は増えていて、ムンバイにもL'orealと提携しているenrichサロンなど多くの店舗を見かけ、なかなかに賑わっている。

数ヶ月前にまず自分はムンバイの大手らしいこのenrichを試してみた。

暮らしていた場所のそばにあり、いつもそこそこ客が入っていたからだ。

 

週末の日曜12時に行ったのだが、まずノンアポだと無理で、4時に来い、と言われた。

混んでるね、やるやんけ。

ということで4時に出直し、シャンプー、カット、ヘッドマッサージを頼んだのだが、ついた兄ちゃんがヒンディーオンリー。

まぁ予測済みだったので、イメージ画像を見せて簡単な英語の単語で指示を出した。

OKOKとドヤ顔でうなずく兄ちゃんがハサミを持つなり、いきなりもみあげをテクノカットよろしくチョッキン!としやがったので「あちゃ~」と思ったのだが、指示した雰囲気は伝わっていたようで、すきバサミを使いながら、まぁそれなりには仕上がった。

忘れたのかオーダーが通っていないのか、お願いしたマッサージはなく、シャンプーをされて終了。

カットとシャンプーで700ルピーぐらいだった。

自分としてはNo problemなレベルだったのだが、その後日本に帰る機会があり、いつものサロンに行くと、「これインドで切ったの?下手だね~、デコボコになってるよ」と言われたので日本のプロが見たらヘッタクソなカットだったのだろう。

タイのオカマちゃんに切ってもらったときはそんな風にクソミソに言わなかったから、インドのクオリティはそんなもんだ、ということなんだろう。

 

それより自分が特に気になったのは、カットする兄ちゃんの“ドヤ感”、だった。

なんであんなに自信満々な空気、出で立ち、立ち振る舞いなんだろう。

日本でもカリスマ美容師が話題になって久しいが、やっぱりインドでもヘアスタイリスト、と言えばイケてる職業なんだろうか。

しかしインドの兄ちゃんの場合、そのドヤが、粗暴、につながっているのが問題だ。

例えば側面の髪を切りたいとき、自分が横に行くのではなく、客の頭を持ってグイッとやや乱暴に横を向かせる。

後頭部を切りたいとき、客の頭の後ろをグイッと押す。

シャンプーはちょっと痛いぐらいの粗さ加減で行う。

霧吹きやシャンプーの水を平気で顔にかける、などなど。

日本だと一発でクレームになりそうな対応だ。

この兄ちゃんだけなのか?他の客にも同様な感じなのか?は定かではないが、切ってるときの雰囲気やアイコンタクトはノリノリだったので、例えば日本人だからバカにして…という感じでもなさそうだった。

いずれにしても、クオリティと、価格と、利便性と、頭をグイグイやられるのが不快だったことと、…と総合的にみて、いまいちだったのでenrichはそれっきりだ。

 

 

インド人の金持ち層の女性達は、この頭をグイグイやられる感じ、をどう思っているのだろうか。

それとも女性にはもっと優しいのか!?