もっと活性化して欲しい、インドのマッサージ市場
以前インド、ゴアのホテルで、海を眺めながら、浜辺のテントでのマッサージを試したことがある。
うつぶせで聞く潮騒の音は確かに心地よいのだが、浜辺なので湿気が強く、じっとりしていてちょっと居心地が不快だったのと、肝心の海の景色は顔を上げないと見れないので施術中はそんなに楽しめず、更には肝心のセラピストの腕が下手で、高い価格の割に、憧れていたほどのものではないなぁ、というのが終わった後の感想だった。
滞在しているリゾートで、マッサージでも、と思ったが上記の思い出が蘇るとともに、価格が最低1時間80ドルだったのでやめた。
高いよ。
それならムンバイ戻ってから、ゆっくりいつものマッサージに行った方が良い。
それにしてもインド、特にムンバイのマッサージにおける質は低い。
みんな下手くそなのだ。
セラピストは宗教上のしばりが少ない東北出身者が多いようだが、もともとは人の肌に触れるのがご法度なインド文化である。
ようやく最近広がり始めた文化だからなのかなぁ、と思う。
まだまだこれから、というか。
タイやベトナムは安くて上手でちゃんとしたマッサージのお店が探せばたくさんあるが、ムンバイだと探せど探せどなかなか、ない。
自分はマッサージ好きなのでインドでも色々試したが、総じて値段はタイやベトナムより高いが(日本価格よりは安いが)施術は下手くそだった。
いくつか行ってみた結果、ムンバイでは、家からほど良く近いチェーン系のタイ風マッサに行っている。
90分で1,700ルピーと値段はお手頃。
個室はなく、リクライニングチェアを倒してやるタイプだ。
back&neckは起きて別の椅子に座り直し、寝てたソファに向き直ってやってもらう感じ。
今通っているその店はセラピストによるはずれもあんまりなく、いちいち指名しなくてもフラッと寄って、それなりに満足して帰れる。
しかし。
最近インド人もマッサージの味をしめて来たのか、フラっといくと予約でいっぱいの時があるようになってきた。
行きたい時にフラっと行けるのが良かったのになぁ。
ちなみに金持ってる層のインド人に「インドではマッサージをしてもらう時にチップを渡すのか?」と聞いてみたら、結構な割合でチップを渡していた。
時間にもよるが、だいたい50-150ルピーぐらい。
インドは基本チップ文化ではないが、どうもマッサージは払う文化が形成されつつある。
自分も満足のいくマッサージをしてくれたセラピストには100ルピーぐらい払っている。
そういえば最近、家付近を歩いていたら「マッサージしない?自宅に行くよ!」と言いながらおじさんがチラシを渡してきた。
デリバリーマッサージもあるんだね。
暑くて、道はうんこだらけ、車やリクシャーの運転も荒く、ちょっと移動するにもわずらわしい、インド。
来てくれるのなら楽ちんだね。
今度試してみよう。
ただし。
あんまり期待はせずに。