きゅうりのキューちゃんは、もはや、刺身である

ファンの方には申し訳ないけれど、日本にいて、きゅうりのキューちゃんを買ったことは一度もなかった。
なので、ふとした会話で、キューちゃんの味、と言われても自分はずっとピンとこなかった。
日本にいれば良い店は当然、至る所にあるセブンイレブンでさえ、色んな種類の美味しい漬物がいくらでも買える。
家庭で日常的に出てきたわけでもない、キューちゃん、を買う理由が特に無かったのだ。

しかし、ここインド。
とあるきっかけでキューちゃんを買って持ってきた。
キューちゃんは常温保存ができるので海外持ち出しに便利だからだ。

そしてとある夜、ムンバイで日本米を炊いて、初めてキューちゃんを食べる。
そしたら…。
めちゃめちゃ美味かった!!

この歯ごたえ、このみずみずしさ、この日本の味感覚!!
ご飯が進む、進む。
キューちゃんは高くないし、かさばりもしない。
とても優秀な備蓄候補食材であった。

実はこういった、日本にいると失礼ながら見向きもしなかったが見直したよ!お前めちゃめちゃ美味いじゃん!!食材は結構ある。

例えば、ほていの焼鳥缶詰。
自分には日本でわざわざ焼鳥の缶詰を買う理由がなかったが、インドで、これを湯せんしてキングフィッシャーでも飲みながら食べてごらんなさい。
めちゃめちゃ美味いのだ。

ほか、生まれて一度も買ったこと、いや、意識もしてなかった、すしのこ、という商品。
そもそも、すしのこ、って言われてピンと来る人がどれぐらいいるだろう。
まぁでもたぶん画像検索すれば、ああ見たことある!ってなるのではないだろうか。
これもとある会でいなり寿司パーティーをする際に、使うと、本当に、うまい!酢飯最高!!

 

インドにいるからこそ感じる新たな発見、美味しさが確かにあるのだ。


先日友人が家に来て飲んでいた時、お米とキューちゃんを出したら、こう話していた。
「あぁうまい… めちゃめちゃうまい… 俺は今、このキューちゃんを刺身だと思って食べてますからね!」

キューちゃんのみずみずしさ、そして日本の味が体にしみわたっているご様子。

名言だと思った。