どこで何食っても、インドの飯はあたる時はあたる
好きな方には申し訳ないが、自分は日本にいる時にケンタッキーってほとんど買ったことが無かった。
親が買わなかったから食べる習慣が無く育ったし、食べたことは勿論あるが、どうも“脂っこいもの”というイメージがあって敬遠していた。
でもここインド。
何度KFC(ケンタッキー)を利用していることか。
肉を食べたくなったらKFCは手軽で便利な存在だ。
2ピースとHot wingsで300ルピーいかないぐらいで、ちょっと高いけど仕方ない。
日本から持ってきている貴重なマヨネーズをつければ、もう立派なご馳走だ。
インドは野菜の価格が安く美味しいが、肉事情はというと、宗教上そんなに食べる人口がいないというお国柄か明るくない。
牛肉なんか世界有数の輸出国でもあるにも関わらず、だ。
お店でいわゆるステーキを頼んでも、バッファロー(水牛)のものが出てきて、あんまり美味しくないと感じることもある。
こないだ食べたTGIFでのバッファローは、ちょっと匂いがあってso-soだった。
ナショナルチェーンのレストランでもそんなレベル。
でもまぁ、現地で暮らしてみると、探せば色々とあることがわかってきた。
前からバンガロールなんかは旨くて安いステーキ屋があったりしていいなぁ、と思っていたのだが、ここムンバイでもいい感じのイタリアンの店でシズラー(インドでは鉄板焼きを指す。日本だとハンバーグとかが熱い鉄板にのっかっていて、はね放題のソースに気を付けながら食べるあれ。)を始めたりしていて、結構イケる。
また当然洒落たエリアのレストランや、スターホテルのレストランだと、うまい肉を出す店もある。
やはり、新鮮な仕入れ、管理、下ごしらえ、調理などがしっかりしている店なら旨いが、まぁ、限られるのが実情だ。
しかもインドでは肉食が浸透していないせいか、レストランでミディアム、と注文したら、ウェルダン以上の肉がきたりする。
欧米風のカッチリ肉がお手本なのか、しっかり焼き、が基本なのだ。
なので自分はいつも“あったらどうしよう…”という不安を感じつつも、ミディアムレアで注文をする。
インドの飯はあたる時はあたる。
なのでね。
驚いたことに、KFCでも、マクドナルドでも、サブウェイでも日本人だとあたる人はあたるらしい。
KFCってフライドチキンだよ、それなのにあたるのかよ…
ムンバイにある有名な日本式居酒屋、幸福(Kofuku)、でも先日あたった人がいた。
たとえローカルフードやローカルレストランを避けたとしても、ダメなものはダメなのがインドなのだ。
どこで何食っても、インドの飯はあたる時はあたる。
そう、受け入れるしかない。
勘弁してくれよ、もう。